【現代のお墓の悩み】苗字が違うけど同じお墓に入れるの?

  • 11月 16, 2020
  • 11月 16, 2020
  • お墓

お墓参り
僕がメモリアルアドバイザーとして勤務していた時に意外と聞かれるのが、この『苗字が違うけど一緒のお墓に入れるのか?』というご質問です。
僕もお墓業界で勤務するまでは皆さんと同じように代々のお墓は長男筋ではないと入れない、分家はお墓を建てるものという認識でした。
しかし、今は家族構成や生活スタイルなどの様々な変化により永代供養の需要が高まってきたりとお墓も変化してきています。
今回はそんな現代のお墓についての考え方の1つの『苗字が違う場合』についてお話をしていきたいと思います。

同じお墓に入れる人は法律で決まっているの?

お墓参り
中々耳にする事がないかもしれませんが、お墓には 「墓地、埋葬等に関する法律」という法律がお墓にはあります。
この法律では、第3章13条で「墓地、納骨堂又は火葬場の管理者は、埋葬、埋蔵、収蔵又は火葬の求めを受けたときは、正当の理由がなければこれを拒んではならない。」となっています。
つまり法律上は”必ず同じ苗字でなければ納骨してはいけない”とは定められてないんです。
ここでいう管理者は墓地や納骨堂を運営・管理しているお寺や団体の事を指しますが、みなさんの持っているお墓でいうところの「墓地の永代使用料」を収めている人も管理者に当たります。

お墓の管理者について

お墓の管理者と聞くと色々とやる事があるように聞こえますが、簡単に言うと「墓地の契約者」が管理者にあたります。
よくお墓の裏に彫ってある”建之者”が管理者と思われる方も多いのですが、建之者が亡くなってしまって引き継いでいる場合もあるので、必ずしもそうとは限りません。
ちなみにお墓の管理者を変更する場合は、必ず墓地の管理者へ「承継の手続き」といって申請を行い名義変更する必要があります。
いざ墓じまいをしたり、お墓の修理や建替えで工事をする時にすでに管理者の方が亡くなっていて名義変更に時間がかかり工事に取りかかれない、なんて事例もあるのでお墓の管理者の方はそのあたりも終活の時に気をつけたいところですね。

次男でも長男のお墓に入れるのか?

先祖代々の墓
基本的には先祖代々のお墓は長男が受け継いでいくのが一般的です。
その先祖代々のお墓には、昔は長男筋の人しか納骨してはいけないような風習があり今もみなさんの認識はそうなっていると思いますが、前述の通り法律ではそうは定められていません。
それに、次男さんが独り身でお墓を別に持つ事ができなかったりご両親と一緒にどうしても入りたいという方もいらっしゃるでしょう。
このケースの場合はお墓を管理している長男さんの承諾があれば一緒に入れます。もちろん法律上受け入れられるべきなのですが、だからといって強引に承諾を取り付けるのは今後の親戚づきあいにも支障が出るので、しっかりとご家族やご親戚と相談をしましょう。
中には色んな事情で次男さんが引き継ぐ事もありますがその場合も同様でお墓を管理している次男さんが承諾すれば一緒のお墓に入る事ができます。

結婚していても実家のお墓に入れるのか?

これも最近になって増えてきた事例の1つです。
女性の場合は結婚して苗字も変わるので嫁ぎ先のお墓に入るのが一般的です。
しかし、どうしてもご両親と一緒に入りたいと思う人や何らかの事情で実家のお墓に入りたい方も最近増えてきています。
この場合は嫁ぎ先のご家族と、ご自身の実家のご家族の承諾を得る必要があります。
先ほどの次男さんが長男さんのお墓に入るケースに比べると中々スムーズに承諾は得られない事も多いので慎重に進めた方が良いでしょう。
この場合は、実家のお墓に刻まれている苗字とは異なるのでお墓か墓誌(霊標)にはフルネームで名前を彫ってもらう彫った方がいいです。

妻の両親を一緒のお墓に入れてあげたい

奥様のご両親がお墓を持っていなく子供も娘さんのみでお墓を建ててもご両親二人だけになるので、一緒のお墓に入れてあげたいというケースもよくあります。
この場合は、ご主人のご家族の承諾があれば問題ないのでスムーズに進められます。
しかし、先祖代々のお墓の場合はまだご存命のご親戚の目もあるのでご親戚にも必ず相談をして理解してもらう方が後々のトラブルを未然に防げるので必ず相談しておきましょう。 

まとめ:苗字が違っていても”基本的には”一緒に入る事ができる

さて、今回は「苗字が違っていても一緒のお墓に入れるのか?」というお話でしたが、法律では苗字が違っていようと一緒のお墓には入る事ができます。
しかし、ご家族やご親戚との関係性もあるので必ず相談は必要で慎重に相談を進めて理解を得るようにしましょう。