墓じまいでトラブルにならない為に知っておきたい正しい手順

  • 9月 26, 2020
  • 11月 5, 2020
  • お墓

近年ライフスタイルの変化により墓じまいを検討される方が非常に増えてきています。
しかし、正しい知識を持った上で進めていかないと思わぬトラブルに巻き込まれる事も少なくはありません。
今回は墓じまいを検討する上で大切なポイントを今まで実際にあったお客様からの相談事例も交えて解説していきたいと思います。

墓じまいとは?

墓じまいとは、今あるお墓から遺骨を取り出し他の納骨施設へとお骨を移し今あるお墓は解体・撤去して墓地を更地に戻す事を言います。
しかし、許可なく勝手に工事をする事が出来ないですし、ご親戚の了解も必要となるので色々と手順を踏んでから墓じまいが必要です。
それでは墓じまいに必要な手順を見ていきましょう。

墓じまいの流れ

先ほどお話した通り墓じまいは墓地管理者の許可なく勝手にする事は出来ません。
簡単に説明すると下記の流れになります。

  • 墓地管理者に連絡
  • 改葬許可申請書を提出
  • 石材店へ工事の依頼
  • 撤去工事(お墓のサイズにもよりますが大体1日〜2日で完了)
  • 改葬先にて納骨

ただし、自治体の管理する市営墓地などと町内会などが運営する墓地やお寺が管理している寺院墓地とでは手続き方法も若干違うので注意が必要です。
特に市営墓地は書類関係がきっちり揃っていないと納骨出来ないという事になる可能性もある為、事前にどの書類が必要かどうかと、その書類が今使用している墓地で発行可能かどうかなどしっかり確認しておきましょう。

あと、石材店に関してですが実は墓地によっては業者の指定がある場合があります。
市営墓地などでは、どこの石材店でも大丈夫な場合が多いですが町内会などの管理する町内墓地やお寺さんの管理する寺院墓地で指定業者がある場合があるので墓地の管理者に事前に業者はどこでも大丈夫かしっかりと確認しておきましょう。

なぜ墓じまいが増えているのか?

実は結構手間と費用のかかる墓じまい、しかし近年では墓じまいをする方が年々増加しています。
なぜ、墓じまいをする人が増えているのでしょうか?
それは、昨今では少子高齢かや核家族化、仕事での転勤などライフスタイルに変化が起きてきています。
その結果、若い人たちは進学や就職の為に都心部へ移住してしまい、地方にある先祖代々のお墓の墓守をしてくれる人が減少してしまっているのです。
都心部に住んでいる人にとっては田舎にあるお墓を維持するのは費用面での負担もかなり大きく悩んでる人も多いのが現状です。

その様な背景もあって、墓じまいをして自分たちの住む地域へとご先祖様の遺骨を移す(改葬する)人が増加傾向にあります。
お墓参りをきっかけに田舎に帰るのもメリットではありますが、子供さんからお孫さんと代変わりしていく程にその田舎との縁も薄れてしまいます。
そして、どんどん疎遠になりそのまま放置なんて事になると、墓地はどんどん荒れていき無縁になってしまうので良くありません。
是非、この機会にご家族と今のお墓についてどうすべきか話し合ってみてはいかがでしょうか?

墓じまいのトラブルに注意

せっかくご先祖様の事を大切に思う気持ちで行った墓じまい、それなのにトラブルになってしまい非常に後味が悪くなってしまったなんてことも少なくはありません。
それでは、僕が今までに対応してきたお客様の例を交えながら解説していきます。

親戚とのトラブル

田舎にあるお墓を撤去する際に注意が必要なのがこの親戚間でのトラブルです。
特に長男の方は先祖代々のお墓の後継になるので、受け継いだお墓が本家筋の場合は注意が必要です。
ご両親にご兄弟がいる場合に多いのですが、まだ田舎でお墓をみてくださってる方もいるので自分が後継だからといって勝手に墓じまいをするのは危険です。
人それぞれ亡くなった方に対する思いは違ってくるので、必ず関係するご親戚さんにはしっかりと相談しましょう。

また費用に関しても親戚だから負担して当然と考えて墓じまいの話を進めてしまうのも、後々金銭面でのトラブルに発展し後味の悪い形になってしまうので注意してください。

お寺とのトラブル

これはお寺の檀家になっている場合に起こるトラブルです。
少し前ですがニュースにもなった事のある話題で、お寺の敷地内に墓地がありそこにお墓を持っている場合に起こる可能性があります。
檀家というのは、ご先祖を供養していただく代わりに寄付やお布施を納める家系の事です。
昔は檀家になる事が多く普通でしたが、今はお寺さんとの付き合いが薄れてきているので『檀家』という言葉を初めて聞く方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。
そして、この檀家という制度が墓じまいでネックになる場合があります。
墓じまいをするという事は、そこのお寺さんで永代供養などをお願いしない限り、檀家をやめてお寺さんとの関係が途切れる事を意味します。
その時に発生するのが『離檀料』の問題です。
『離檀料』とは、檀家を抜ける際に今までご先祖を供養していただいたお礼としてお寺に納めるお布施なのですが、お寺からすると檀家を抜けるという事は今まであった収入がなくなる事になるので思わぬ高額な請求になる事があります。
そしてここで、冒頭でお話した『お寺の敷地内に墓地があり、そこにお墓を持っている場合』というのが非常に大きく関係してきます。
墓地の管理者がお寺なら、墓じまいの工事もお寺さんの許可が必要になってきます。
と、ここまでお話すればお分かりですよね?
その高額な離檀料を納めないと墓じまいさせてもらえないというトラブルも実際ご相談に来られたお客様も何組かいらっしゃいました。
こんな話をするとお寺さんへ悪いイメージを持たれるかもしれませんが、非常に稀なケースです。
大抵は、『お気持ちで構いませんよ』とか良心的な金額を言われる事がほとんどです。

そして、こういうトラブルにもならない為にもお寺さんに墓じまいをするという事を丁寧に説明して理解してもらう事が大切です。

石材店とのトラブル

これは石材店との墓石撤去工事の費用に関してのトラブルです。
僕の勤めていた石材店では撤去工事の際には必ず現地に出向き正確な見積もりをお渡ししていたので、この様なトラブルはありませんでした。
しかし、お客様の大半はチラシやインターネットで得た情報での相場観でご相談に来られるので、お見積もりをお渡しすると高いと感じる方も多かったです。
実際、お墓の撤去工事の費用の内訳としては『墓石の処分費用・工事費用』のこの二つが主な費用となってきます。
なので、見積もりに影響するのが『墓地の広さ』『お墓の大きさ・付属品(戒名板)の有無』『墓地のある場所』の3つが関係してくるのですが、特に費用を左右するのが3つ目の『墓地のある場所』なんです。
なぜかというと、撤去工事といっても撤去するのは墓石なので非常に重いです。
それをトラックに積み込んで運び出すのですから、お墓のある場所までが細くトラックが通れなかったり階段がたくさんあったりすると重機が使えないので基本手作業で運び出します。
手作業となれば職人が持てるサイズに墓石を砕き、一つ一つ持って運び出すか一輪車に乗せてトラックまで何往復もします。
ご想像していただければ分かると思いますが、とてつもなく時間も体力も必要になるので費用もその分かかってしまうという事です。
チラシやホームページに記載されているのは、ユニックという小さなクレーンを搭載したトラックが近くまで入れてお墓までも階段がない状態の場合の単価などを記載してる場合がほとんどなので、概算の金額で判断せずに、必ず現地に石材店に一緒に行ってもらうなどして見積もりを取ったりする事をお勧めします。

まとめ

今回は墓じまいでトラブルにならない為の正しい手順や注意点を実例を交えてお話をさせていただきました。
ポイントとしてはこの4つ。

  • 墓地の管理者に事前に墓じまいしたいことを伝え、相談をする。
  • お墓の近くに住んでる親族などがいる場合は、しっかりと相談し理解を得る。
  • 墓じまいの費用の見積もりは、現地に行って確認してもらい正確な見積もりで判断する。
  • 墓地によっては業者の指定がある場合があるので事前に墓地管理者に確認。

大切なご先祖様の為の墓じまいですから、トラブルなくスムーズに行いたいですよね。
是非今回の記事を参考にしていただいて、ご家族・ご親戚と話し合い石材店に相談してみてください。

 

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